電波時計について

電波時計とは

時刻情報を含んだ標準電波と呼ばれる電波が日本の2箇所の送信所から送信されています。
日本の標準時刻は「日本標準時グループ」と呼ばれる独立行政法人に設置されたセシウム標準原子時計より創られます。
この情報を、佐賀県はがね山と、福島県おおたかどや山にある標準電波送信所から「長波」を使って電波として送信されます。

標準電波の受信エリア
60kHz送信:佐賀県はがね山送信所 40kHz送信:福島県おおたかど山送信所

電波時計とは、この2箇所から送信された標準時刻の電波を内臓の受信機で受信し、内部の時計を常に正しい時刻に調整する時計のことを言います。

TOR-013シリーズもこの電波時計を内蔵しています。
標準電波はほぼ日本中で受信することが可能ですので、TOR-013シリーズも日本全国で電波時計機能を利用することが出来ます。

なぜ遮蔽物に影響されないのでしょうか?

標準電波に使用されている電波は「長波」と呼ばれ、40kHzと60kHzというとても波長の長い電波です。
通常耳にするAMラジオ(中波放送)は300kHz〜3MHzです。
長波はこの標準電波の他、船舶無線電信や無線航行などに使用されています。
海外では標高の高い地域などでラジオ放送などにも利用されています。

電波には周波数帯によって真っ直ぐ進むもの、反射するもの、地表を這うように進むものなどの特徴があります。

長波はイメージにあるように、地面に沿って這うように進んでいきます。
ですから、工事用信号機が設置されている箇所に多い、山あいの陰になっている部分、またビルの谷間などでも、地面を這って来た電波を受信しやすいのです。

例えば、トンネルの中などでも、長波帯の電波は浸入してきますので、設置場所を選ぶことなく幅広いニーズに応える事が出来ます。

※電波状況や雑音の多い環境では受信しにくい場合があります。

GPS方式の工事信号機との比較

 

GPS方式の工事信号機はGPS衛星による同期方式を採用しています。
時刻の同期という面では優れた方式ですが、遮蔽物によりGPSからの電波を受信できないなどのデメリットがあります。

TOR-013シリーズの電波時計は地形の影響を受けにくいので今まで設置が難しかった現場での設置も可能です。
また、面倒な同期作業がないので設置してすぐに使い始めることが出来るので、本作業の時間が増え作業効率の向上が大幅にUPします。

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